〜種下ろし〜

奄美大島の笠利町、龍郷町で見られる行事で、今年も新しい種をまけたことを祝って豊作になるようにお祈りをするお祭りです。
各集落ごとに行われて寄付金(花金)を集めて親交を深めます。
昔は全部の家々を1件ずつ回り、夜明けまで踊っていたようです。回る家は新築の家を中心に新しく引っ越しをして来た人の家や当番の家数軒を回ります。その当番にあたったお家は1品以上料理を作り、当番以外の家からも1品持ち寄ってきます。子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、夜遅くまで八月踊りを踊り続けます。

今年は新人さんということで成瀬家が選ばれました。前日から庭に電灯をつけたり、草むしりしたりと踊るスペースを作って準備。1家庭1品の料理と聞いたけど、おもてなしする家はたくさん作らんば〜〜と言われてあわてて5品作りました。成瀬家には他9名のお家の方がお料理を1品もって来ました。美味しそう〜〜。こんなにたくさん食べれるの〜という量です。

18時に公民館に集合。公民館スタートで踊り終わったらバスで移動。予定の19:10に成瀬家到着。バスから続々とたくさんの方が太鼓を叩いて踊りながら成瀬家の庭へ。

八月踊りと六調を一度踊ったら、花金(寄付)を集めます。「 〜〜家、〜〜万両なり〜」と1人づつ大声で読み上げ、笹から名前と金額を書いた紙をぶら下げます。

そして又踊りまくり休憩。食べる&飲む時間です。大量な料理はあっと言う間に無くなりました。みんなベテランなのでちゃんと家からビニール袋を持って来てお持ち帰り作戦の人もたくさんいます。特にお菓子類は子供達大喜び!

そして再び踊りまくり成瀬家を後にしました。約一時間ちょっと。

バスや各自の車に乗り込み次の家へ・・・

飲み物(ビール&焼酎&ジュース)を積んだ軽トラックには笹がささっています。

公民館〜成瀬家〜久野家〜ネイティブシー奄美〜ペンション海風〜あぶしまくら〜正野家〜大御門家と合計8ケ所。終了は夜中1時を回っていました。どこのお家に行ってもご馳走が出て来ます。踊っては食べて飲んでのくり返し。子供もおじいちゃんやおばあちゃんもこの時間まで踊っていました。ン〜〜島人(しまんちゅ)のパワーはすごいです。

最後の盛上がりの時、空が一瞬明るくなり、大きな光の固まりが夜空を流れて燃えて消えました。花火かと思いましたが、いったいあれは何だったんでしょう・・・隕石か何かが大気圏突入の時に燃えた〜!って感じでした。

何はともあれ、「種下ろし」お疲れさまでした。来年が楽しみです。来年はよいこの皆さんも是非参加して下さい。