転ばぬ先の杖

しくじらないように、あらかじめ念には念を入れて用心する事が大事だという例え。

ボートエントリーの場合、よほど暴れたりしない限り船の上でケガをする事はない。しかし、ビーチエントリー、特に岩場からのエントリーは気を付けないと思わぬケガをするから注意しよう。岩場は足場が不安定な上、重い器材を背負っているから、自由が利かない。特に冬場は海草が付いていたりしてとても滑りやすいのだ。転んでケガをしない為には、まず歩行姿勢をしっかり。タンクが重いからついつい後ろに重心がいってしまうが、前傾姿勢で歩く。それから手に器材を持って歩く場合でも、利き手は空けておいて岩の間をバランスを取りながら進む。よくマスクをオデコのところにつけている人がいるが、波をかぶったら飛んでしまうのでエントリー前からしっかり付けておこう。マスクはなくすわ転んでケガをするわなんて悲惨な目に会わないように。また、エキジット時も早く上がろうと焦らず、ベテランの後からゆっくり付いていくようにしよう。
(DANとはダイバーズ・アラート・ネットワークの事でダイバーの緊急援助システムの事です。)

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